
キャッシュレス化が進む中、税金の納付方法も多様化しています。
キャッシュレス納付を活用することで、金融機関や税務署の窓口に行かずに、自宅や事務所から納付できるようになります。
令和5年度の国税納付件数において、キャッシュレス納付が占める割合は39%となっており、年々利用が拡大しています。
本記事では、キャッシュレス納付の種類と、今年に入ってからの変更点について解説します。
キャッシュレス納付とは
キャッシュレス納付とは、現金を使用せずに税金を支払う非対面の納付方法です。
以下のような方法があります。
- 振替納税
事前に届け出た預貯金口座から、指定された振替日に自動で引き落としされる納付方法 - ダイレクト納付
e-TaxやeLTAXを利用し、事前に登録した預貯金口座から直接引き落とす方法 - インターネットバンキング等
インターネットバンキングの口座から、オンラインで納付する方法 - クレジットカード納付
「国税クレジットカードお支払サイト」や「地方税お支払サイト」などを利用し、クレジットカードで納付する方法 - スマホアプリ納付
【国税の場合】専用サイトから、スマホ決済アプリを選択し、納付する方法
【地方税の場合】スマホ決済アプリを利用し、納付書のQRコード(eL-QR)を読み取って納付する方法
キャッシュレス納付の変更点(2024年)
令和6年(2024年)に入り、いくつかのキャッシュレス納付方法が変更されました。
ここでは、特に重要なポイントを紹介します。
国税のクレジットカード納付の変更
1月4日から、クレジットカード納付の受託者が変更され、それに伴い手続きサイトも変更されました。これまで利用していたサイトとは異なるため、納付の際には新しいサイトを確認する必要があります。
さらに、決済手数料が税抜76円から90円(1万円ごと)に引き上げられました。
国税のスマホアプリ納付の変更
2月1日から、スマホアプリ納付の決済専用サイトへのアクセス方法が集約され、よりシンプルに手続きできるようになりました。
なお、スマホアプリ納付は1回の納付税額が30万円以下の方が利用可能ですが、これまでは30万円を超える税額も複数回に分けることで納付が可能でした。
しかし、国税庁のサイトで「30万円を超える場合は控えるように」との注意喚起が示されています。
地方税のダイレクト納付の変更
3月24日から、PCdesk(DL版・WEB版)を利用して地方税をダイレクト納付する場合、ワンタイムパスワードによる二段階認証が導入されました。
これにより、セキュリティが強化されています。
まとめ
キャッシュレス納付の利用が増える中、納付方法の変更やルールの見直しも進んでいます。特に、クレジットカード納付の決済手数料の引き上げや、スマホアプリ納付の利用制限の強化など、注意が必要な点が増えています。
- クレジットカード納付の決済手数料が引き上げられた
- スマホアプリ納付のアクセス方法が変更され、30万円超の納付には制限が設けられた
- 地方税のダイレクト納付では、二段階認証が導入された
今後もキャッシュレス納付の仕組みは変化していく可能性があります。最新情報を確認しながら、自分に合った納付方法を選びましょう。
参考情報:
国税庁HPより
「国税・地方税のキャッシュレス納付共同レポート(PDF)」
https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/pdf/06240406_02.pdf
「スマホアプリ納付の手続」
https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/nofu/smartphone_nofu/index.htm
eLTAX 地方税ポータルシステムサイトより
「PCdeskのバージョンアップに伴うダイレクト納付等の操作方法の変更について(事前案内)」
https://www.eltax.lta.go.jp/news/12162
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