災害支援制度

熊本では毎年のように大雨による災害が発生しており、地震でも大きな被害を経験しています。
実際、令和7年8月の豪雨でも県内各地で住宅の浸水や家財の被害が相次ぎました。
私自身も自宅裏の土が一部崩れる被害を受け、「もし家や家財が大きく損傷したら税務的にどう対応すべきか」という不安を実感しました。

こうした災害では、家具や家電が水没・破損するケースも少なくありません。
生活必需品が壊れた場合にも、確定申告によって税金を軽減できる可能性があります。この記事では、家財や家電が被害を受けたときに使える減税制度を解説します。

雑損控除の対象になる家財・家電

雑損控除は、自宅や生活用の資産が災害で損害を受けたときに使える所得控除です。
対象になるのは、家具・家電・衣類・カーテンなどの生活必需品です。
一方で、宝石や貴金属、美術品、骨董品などの贅沢品は原則として対象外です。

例:冷蔵庫、洗濯機、テレビ、ベッド、ソファなどが水没・破損した場合に対象となります。

手続きの流れと必要な準備

  1. 被害直後に写真を撮影
    家の中の様子や壊れた家具・家電を、できるだけ複数の角度から撮影しておきましょう。
  2. 購入時の領収書や保証書を探す
    購入時の金額が分かるものがあれば計算に役立ちます。
  3. 修理見積書や廃棄証明を準備
    修理や廃棄の見積書・証明書は損害額を裏付ける資料になります。
  4. 保険金支払通知を保管
    水害や火災などで保険金を受け取った場合は、その通知書を残しておきましょう。

保険金との関係

火災保険・水災保険・家財保険などから支払われた保険金は原則非課税ですが、雑損控除を計算するときは損害額から差し引く必要があります。

例:浸水でテレビ(20万円)と冷蔵庫(15万円)が使えなくなり、合計35万円の損害。保険金で15万円補填された場合、控除対象は差額の20万円になります。

熊本での実務的な注意点

  • 床上浸水は家財全体が対象になることが多い
     床上浸水では家具・家電がまとめて被害を受けることが多く、一括で控除を申請できるケースがあります。
  • 写真は部屋全体と個別の両方を撮っておくと有利
     部屋全体を写した写真と、壊れた家電・家具を個別に写した写真の両方を残すことで、証拠としての説得力が増します。
  • 家財が多い場合は一覧表を作るとスムーズ
     名称・購入時期・購入額・状態をまとめた一覧表を作っておくと、控除額の計算や申告がスムーズに進みます。
  • 直近の災害記録は証明に役立つ
     熊本では毎年のように豪雨が発生しており、直近でも令和7年8月の大雨で多くの住宅が浸水被害を受けました。災害の発生時期や被害状況を記録しておくと申告時の証明に役立ちます。

自分で判断が難しいときは専門家に相談を

家財や家電の損失額を計算するのは意外と大変です。
購入時期や金額が分からないものがあったり、保険金との関係をどう整理するか迷ったりする方も多いでしょう。
熊本県内全域で対応している当事務所では、被害内容に合わせた最適な申告方法をサポートしています。
「資料の整理や計算が不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

投稿者プロフィール

木下博昭税理士事務所
木下博昭税理士事務所税理士/南九州税理士会 139642
熊本生まれ 熊本育ち
税理士の木下博昭です。税理士業界歴21年!
節税や補助金、創業融資などを利用して、会社にお金を残す!
これに特化した経営支援を行いたいと思い独立を決意。
令和元年、令和のスタートともに独立しました。
もちろん、税制を活用した節税も行います。
農業コンサルタント向けに税制改正や節税の講演も実施しています。
何かご相談があればお気軽にどうぞ!

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